アラフィフ女の人生初体験

だいぶ前の話になってしまうが、昨年末2023年12月末に5年ぶりに日本帰国したときのこと。

珍しく夫から「日本に行こうか」と提案され、家族全員で里帰りすることになった。息子と夫と3人で揃って帰るのは、10年ぶりくらいになる。しかも旅費はほぼ全額夫が出してくれた。そのため、自分のやりたいことを前面に出すことは憚られ、夫のやりたいことを最優先した。

過去13年間日本に暮らしていたオーストラリア人の夫は私より日本各地の観光スポットを知っていたりする。外国人のほうが進んで観光地に行こうとするから、そうなるのかもしれない。だから、「日本はオレにとってはもうそれほど魅力のないところになった」とか普段宣ったりしていたので、どういう風の吹き回し!?と思っていたら、スノーボードをやりたいのだそう。しかも、息子にやりたいかと尋ねたら首を縦に振ったので、猶更、息子にスノボーを教えてやるために日本に行く意思が固まったようであった。

レンタカーを借りる。
たぶん私に運転させたいから私を同行させた模様。
生まれて初めてハイブリッドカーを運転。

2人だけで雪山に行ってくれればいいのに、私にも同行しろと言う。先述したように、今回の旅行は夫に主導権があるため、結果、若かりし頃どんなに流行ろうが、友人に誘われようが、拒絶し続けてきたスノボーを50歳手前で生まれて初めて経験することになったわけである。

スキーはやったことが何度もある。「スノボーはスキーより簡単だよ」と昔言ってたのは、どこのどいつだい?(笑)

スキーの方が全然易しいと思うぞ。スキーもアドバンスレベルではないけどね。

結局、息子はうまく滑れないもどかしさから
飽きてしまってロッジでゲームをし、
その間、父母2人でゴンドラに乗って上から滑ってくることになった。
アラフィフ女がお尻を雪だらけにして転びまくり、
午後には何とか『滑っている』というレベルにまでは達した様子。

スノボー場は、ハンターマウンテン塩原。スノボー板、ブーツ、ウェア上下セットをレンタルした。

ハンターマウンテンは実家から日帰りで行ける所なのに、夫の「息子に旅館の雰囲気を味わわせたい」との要望から、ハンターマウンテンから約8㎞のところにある宿に宿泊。

この八汐荘は門限がなく、食べ物の持ち込みOKで自由、且つ宿泊料金が安いわりにきちんとした2種類の温泉を楽しむことができて、かなりお勧めである。

スノボをやるにあたって一番心配だったことは、足をくじいたり、骨折などしたりすることであった。私にとって体は商売道具だ。だから、仕事以外で怪我の心配のあるスポーツは極力避けている。

夫には「楽しかった。次回はもっと滑れるようになっていると思うよ、私」と笑顔で感想を述べたが、おそらく今の仕事を引退しない限り、一生行くことはないと思う。

そのため、スノボーは貴重な体験であった。

スノボーだけでなく50歳に向けて、いろいろチャレンジしていきたいと思う今日この頃である。