ちょっと言い過ぎたかなと思ったこと

今回はかなり主観的な内容であり、同業者さんたちは同じような体験をしていて、同じような思いをしているだろうけど、日本在住のインストラクターさんたちは表立っては言えないのだろうなと察しながら綴ります。
私の体験が日本ではなく海外であることと・・・これを読んでくださる皆さんが日本語を理解する方のみになるので大丈夫だろうと思ったので・・・(笑)。

ゴールドコーストでZUMBAをしていて、つい最近の出来事。


他のZUMBAインストラクターのレッスンと自分のものを掛け持ちで参加されている、あるお客様が、ひと月前くらいから急にレッスン前後に他のインストラクターのレッスン内容のダメ出しを私の前で毎回するようになった。私のレッスンに対するダメ出しではなく他人へのものである・・・


正直言って、聞きたくない。1回なら聞き流してすぐに忘れることができるけど、毎回彼女の名前を出してディスるようになってきてしまったのでしんどくなってきた。日本でインストラクターをしているときにも似たようなことがあった。だけど、レッスンの度に言ってくる人はさすがにいなかった。

そんなに文句あるならレッスン受けなきゃいいのにとも思う(笑)


私は彼女のことは顔を知っている程度でレッスン内容もどんな人なのかも知らないけど、同業者として彼女のことを気の毒に思うようになってきた。知らないところでこんなケチョンケチョンに言われてるなんて・・・って。


いや、きっと彼女の前では私のことを悪く言ってるのだろうと思う・・・うん、間違いない(笑)

偉そうに聞こえちゃうかもしれないけど、インストラクターはレッスン1本1本、短時間に全力を注いで集中しよう、皆さんと楽しい時間を過ごそうっていう意気込みと緊張感を持って結構ポジティブな状態で毎回臨んでいる。
だから、自分のレッスンに対するクレームは真摯に受け止めたいけど、自分に関係のない他インストラクターを貶める負の話題は勘弁だ。とくに爽快感に浸るレッスン後にそれはかなりキツイ。

そんなもんで、1か月くらいは我慢していたのだけど、つい先日、そのお客様がまたそのインストラクターの話をし始めた際に、私の中で何かがプツッと切れて、

I’m sorry, but I’m not interested in her.

と話を遮った。その一言でピタッと話をやめてくれた。

日本語に直したら、「すみませんが、彼女に興味ありませんので」ってけっこうドギツイ遮り方だなぁと思う。他に言い方があったかもしれないけど、ここまでダイレクトに言わないときちんと伝わらないみたい。


後で不安になって、旦那にこの経緯を話し、「言い過ぎたかな?」と尋ねたら、「どこが?普通だろ。」と返された(笑)。たぶん英語でのニュアンスはちょっと違うのかもしれない・・・そう、願いたい。

でも考えてみてほしい。例えば、蕎麦屋さんに行って店主の前で他の蕎麦屋がまずかったとか美味かったなんて普通話すかな?それを堂々とできちゃう人ってかなり非常識でしょう?
同じことなのになって思う。

幸いにして、私の一言でそのメンバー様と関係が悪くなることはなかった。でも、私の中に未だなんとなくぶすぶすと燻る蟠りみたいなものが残っているのは確かである。こういうところ、日本人気質なんだなぁと自覚する。

約10年前、ゴールドコーストに来たばかりのときに、友人になったばかりの人に「真由美ちゃん、ここでは日本人でいたらダメだよ!嫌なことは嫌だとはっきり言えるようにならないと!」って言ってもらったことを思い出す。

いろんな国の人がいていろんな異なる考え方をするから、レッスン毎回が戦いみたいになってるけど、良い意味での戦闘能力と鈍感力をもっと上げていきたいなと思う今日この頃である。

日本のインストラクターの皆さんは、こんな状況のとき、どうしてるのかな?